犬の涙やけの原因は?消す方法や治し方と対策について解説

犬の涙やけの原因は?消す方法や治し方と対策について解説

目の下にできている茶色い筋や目の周りの茶色い変色は「涙やけ」と呼ばれ、多くのわんちゃんに見られる悩みです。ただよくある悩みといっても、対処法や獣医さんに連れて行くタイミングが気になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

涙やけは見た目の問題だけでなく、病気が潜んでいたり、皮膚トラブルに発展したりする可能性もあります。本記事では、涙やけが起こる原因から効果的な対策法、予防方法、獣医師に相談すべき状況なども詳しく解説します。

気になる点を解決して愛犬の目元をきれいに保ちましょう。

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犬の涙やけが発生する原因

犬の涙やけが発生する原因

犬の涙やけとは、涙が目からあふれ出て、目の周りの毛が赤茶色に変色する現象を指します。涙やけ自体は病気ではありません。

涙の流れ方

上まぶたの主涙腺から分泌

涙点

涙小管

涙嚢(涙を一時的にためる)

鼻涙管

鼻腔

涙が過剰に分泌されたり流れのどこかに問題が生じたりして、うまく鼻腔へと排泄できずあふれ出た状態を「流涙症」といいます。流涙症で目の下が常に濡れて、涙の成分によって毛の色が変わると涙やけとなってしまうのです。

涙やけ自体は病気ではないといっても、そのまま放置すると皮膚炎などの合併症を引き起こす可能性も考えられます。また何らかの病気によって涙があふれているケースもあるので注意が必要です。

どうして涙やけができる?できてしまったときの目の周りの変化

涙やけは、流れなかった涙が目からあふれ、時間の経過とともに目の周りが赤茶色に変色してしまった状態です。

どうして変色してしまうのかというと、涙に含まれる「ポルフィリン」という成分が一つの理由です。ポルフィリンは鉄分を分解するときにでき、紫外線や空気に触れると酸化して赤褐色になるため目の周りが変色します。

また湿った環境だと細菌やカビが繁殖してしまうので、変色の原因になりやすいです。

涙やけは変色だけでなく、場合によっては被毛が固まってしまうことも。濡れた状態が続くと皮膚も炎症を起こしやすく、かゆみを伴うケースも見られます。 

涙の流れに問題があるケース

涙が流れにくい原因となる病気の例
  • 鼻涙管の閉塞
  • 涙嚢炎
  • 涙点閉鎖症
  • 小涙点症

涙が流れにくくなってしまう主な原因の一つが鼻涙管の閉塞です。鼻涙管は涙の排液ルート、つまり目頭から鼻へ通じる水の通り道となっています。鼻涙管が生まれつき狭かったり、完全に詰まっていたりすると、涙が正常に排出されず、目からあふれ出てしまいます。

また、涙嚢炎は涙を一時的に溜めておく涙嚢や、鼻涙管に炎症が起こる疾患で涙やけを起こしやすいです。他にも先天的な病気として涙点が閉鎖している涙点閉鎖症や、涙点が狭い小涙点症も原因として考えられます。

生まれつきの疾患でなく、外傷、異物の混入などが二次的に鼻涙管の閉塞を引き起こす可能性もあります。

涙ができる量が過剰な場合

涙が多く作られてしまう原因となる病気の例
  • 眼瞼内反症
  • 角膜潰瘍
  • ブドウ膜炎
  • 緑内障

涙が多く作られてしまう原因があると、涙やけを起こしやすいです。涙やけ自体は病気ではないですが、涙が多く作られる疾患が涙やけの原因となっている場合はきちんと治療しないといけません。

そのため、涙やけの状態が続いていてケアしてもあまり解消されない場合には獣医師に必ず相談してください。

眼瞼内反症は、いわゆる逆さまつ毛の一種で、まつ毛が眼球を刺激している状態です。また、まぶたの皮膚が眼球を刺激してしまっているケースもあります。

角膜潰瘍は角膜実質まで傷ついた状態で、ブドウ膜炎はウイルスなどに感染して眼に炎症が起きた状態です。いずれも眼に痛みがあり涙の量が多くなっています。

緑内障は、眼球を満たしている液体の生産と排出バランスが崩れてしまい、眼圧が上昇した状態です。

アレルギーや食事も涙やけの原因になる

犬のアレルギー反応も涙やけの原因となります。ハウスダストや花粉、特定の食物などに対するアレルギーにより、目の周りに炎症が起こり結膜炎を引き起こすと、涙の量が増え涙やけにつながるのです。

食物アレルギーの場合は、目元だけでなく全身の毛が変色したり、皮膚のかゆみや発疹などの症状を伴うことも。高タンパク・高カロリーな食事や添加物の多い食べ物も消化不良を起こし、体内に老廃物がたまって涙の成分が変化し、涙やけを悪化させる恐れもあるでしょう。

鼻涙管や角膜などに問題がない状態なら、獣医師に相談のうえアレルギー検査を行ってみてください。アレルゲンとなる食材を避けると、涙やけが軽減するケースもあります。

環境要因とストレスが涙の過剰分泌を引き起こすことも

環境要因やストレスも影響します。部屋のホコリや汚れ、シャンプーなどの化学物質が目に入り刺激となっていないでしょうか。

また、急な環境変化や長時間の留守番、騒音などによるストレスも涙の分泌を増やす要因となります。

運動不足は新陳代謝を低下させ、老廃物の排出を妨げるため、適度な運動も涙やけ予防に役立ちます。犬の生活習慣や環境を見直してみましょう。

涙やけが起きやすい犬種とは?

涙やけが起きやすい犬種とは?

実は涙やけは犬種によって発生しやすさが異なります。短頭種や小型犬、鼻涙管の生まれつきの構造に問題を持つ犬種で涙やけが起こりやすいといわれています。

飼う前の段階で涙やけが起こりやすいかどうか、涙やけが起こったときの対策、受診するタイミングなどを把握しておくと安心です。犬種の特性に合わせたケアを心がけてあげましょう。

短頭種と小型犬やアレルギーになりやすい犬は涙やけが起こりやすい

短頭種シーズー
フレンチブルドッグ
パグ など
小型犬トイプードル
マルチーズ
チワワ など
アレルギーが多いタイプの犬ミニチュアダックスフンド
アメリカンコッパースパニエル
柴犬 など

短頭種と小型犬に見られる涙やけには、顔のつくりなどが原因となっているケースがよく見られます。

シーズー、パグ、フレンチブルドッグなどの短頭種は、顔の構造上の問題から涙やけが発生しやすくなっています。

短頭種は目が大きく外に張り出していて、鼻も短いため、涙が留まりにくく溢れやすくなります。また、目の周りの皮膚のひだに毛が生えて目を刺激し、涙の過剰分泌を引き起こしてしまいがちです。

トイプードル、マルチーズ、チワワなどの小型犬は生まれつき鼻涙管が細かったり、閉塞していたりすることが多いです。鼻涙管に老廃物や炎症による粘液が詰まりやすく、涙の排出が妨げられてしまいます。

小型犬は皮膚が繊細なタイプの子が多いので、一度涙やけが起きると皮膚炎などの二次的な問題がおこり、症状が悪化しやすいのです。

さらにアレルギーが多い犬種も、眼に炎症を起こしてしまうと、涙が増えて涙やけを起こしやすくなってしまうでしょう。

淡い毛色は涙やけが目立ちやすい!濃い毛色の犬でも注意したいこと

白やクリーム色などの淡い毛色の犬は、涙やけの赤茶色の変色が目立ってしまいます。一方、黒や濃い茶色など暗い色の毛を持つ犬では、同じように涙やけが起きていても色の変化が目立ちにくく、飼い主が症状に気づくのが遅れることがあるのです。

涙やけの常に濡れた状態が続くと毛が固まったり、皮膚炎を起こしたりする可能性を考え、早めの対処が大切でしょう。 毛色が濃いわんちゃんでも、目の周りが濡れている状態が続いていないか時々チェックしてあげてください。

子犬と老犬の涙やけに違いがある?

子犬と老犬では、涙やけの発生のしくみや特徴に違いがあります。子犬の場合、目の周りの筋肉が未発達で涙を正常に保持する機能が十分に育っていません。

そのため涙が目からあふれやすくなるのです。成長とともに筋肉が発達し、2〜3歳頃には自然に改善することが多いといわれています。

一方、老犬では加齢による身体機能の衰えが涙やけの原因となります。まぶたの縁にあるマイボーム腺の機能低下により、涙の保持能力が弱まります。

涙の保持機能が落ちてしまった状態を「マイボーム腺機能不全」といい、加齢だけでなくホルモンバランスの乱れや、細菌感染などによっても起こります。

また、老犬はドライアイになりやすく、目の表面を守るための涙が足りず角膜に傷がつき、結果として涙が過剰分泌してしまいます。さらに、加齢に伴う免疫力の低下により、皮膚の常在菌のバランスが崩れやすく、涙やけによる皮膚炎のリスクも高まるでしょう。

犬の涙やけの治療法と費用の目安

犬の涙やけの治療方法は原因によって異なります。治療には内科的治療や外科的治療があり、症状や原因に応じて獣医師が最適な方法を提案します。

原因治療方法
鼻涙管閉塞症洗浄や手術によって涙の排出を促す
涙嚢炎
結膜炎
角膜炎
抗生剤や消炎剤などの点眼薬を使用
逆さまつげ
眼瞼内反
手術
アレルギーアレルゲンを避ける食事療法
抗ヒスタミン剤などの使用

涙やけ治療は、軽度の場合は自宅でのケアや内服薬、点眼薬などでほとんどのわんちゃんが改善しますが、重度の場合は鼻涙管洗浄や外科手術が必要になるケースもあります。

治療費用は症状の重さや治療法によって異なりますが、眼の周囲の状態に気を付け、できるだけ早く治療を受けましょう。

病院での涙やけ診断の方法

涙やけの診察の流れ
  • 獣医師による視診(目の周りの状態、涙、目やにを確認)
  • フルオレセイン検査(鼻から水分が排出されるかを確認)
  • 診断後、原因に応じて服薬や洗浄、手術などの治療

獣医師による涙やけの診断は、まず視診から始まります。目の周りの状態確認、涙の量、目やにの性状などを細かくチェックします。

次に、涙の通り道である鼻涙管の機能を評価するため、フルオレセイン検査を行うことがあります。これは特殊な色素を目に点眼し、3〜5分以内に鼻から色素が排出されるかを確認する検査です。

こんな時には病院へ!受診したほうがよい涙やけの症状

健康な犬であれば、分泌された涙は適切に排出され、涙やけを起こすほどは溢れません。そのため、涙やけの症状が継続するなら何らかの異常があると考え、動物病院への受診を検討してください。

特に以下のような症状が見られる場合は、早期の受診が推奨されます。

目の炎症や傷が疑われる症状
  • 目の充血や目やにの増加
  • まぶしそうな仕草が見られる

放置すると強い痛みが出たり、角膜潰瘍などのより重度な障害に繋がる恐れがあります。

細菌感染が疑われる症状
  • 普段より涙や目やにが増えた場合
  • 目やにのニオイが強い場合

急に目やにが増えたり、ニオイが変わったりした場合は細菌感染のサインかもしれません。

眼の周りの皮膚が赤くなったり、かゆみを示す行動(目をこする、顔を床や家具にこすりつけるなど)がしたりする場合も要注意です。涙やけが急に悪化した場合や、片目だけに涙やけが見られる場合も、何らかの病的問題が隠れている可能性があります。

涙やけに加えて、くしゃみや皮膚のかゆみ、発疹、脱毛などの症状が見られる場合は、アレルギーの可能性も考えられます。

涙やけの原因別・最適な治療方法

涙やけの原因にはそれぞれに適した治療法があります。通常は内科的な治療や服薬による治療、洗浄で改善状況を確認し、その後手術を検討する流れが多いです。

治療経過で気になる点がある場合には、担当の獣医師に必ず確かめておきましょう。

鼻涙管閉塞が原因の場合は洗浄で解決できるケースが多い

鼻涙管が詰まっている状態なら、鼻涙管洗浄が効果的です。鼻涙管洗浄処置では、目の涙点から細い管を挿入し、生理食塩水で管内を洗い流します。

ほとんどのケースで洗浄により詰まりを除去できますが、鼻涙管の状態によっては手術が必要になるケースもあります。

眼瞼内反症や異所性睫毛などは手術が必要

まぶたが内側に入り込んでしまう眼瞼内反症や、まつ毛が本来の場所とは異なる場所から生える異所性睫毛が原因の場合は、外科的な矯正手術が必要となります。

逆さまつげの場合は抜毛処置で一時的に症状を緩和できますが、根本的な解決にはレーザー焼灼などの処置を行います。

アレルギーが原因の場合は食事療法などで改善

アレルギーが原因の場合は、アレルゲンの特定と回避を行ってください。食物アレルギーであれば食事の見直し、環境アレルギーであれば生活環境の改善が必要です。

また、炎症を抑制する抗ヒスタミン剤などの薬物療法も併用されます。食事療法では、ドッグフードの変更だけでも改善が見られるケースもあり、穀物を含まない低アレルゲンフードへの切り替えが効果的な場合もあります。

アレルギーを起こしやすい食物として、小麦、乳製品、トウモロコシ、大豆、油脂、牛肉などがありますが、獣医師と相談のうえフードを決めてください。

眼の疾患が涙やけの原因の場合の治療方法

疾患ごとに適した治療方法が取られます。角膜腫瘍やブドウ膜炎、緑内障は軽度なら点眼や内服で治療を行います。

眼や角膜の状態などによっては特別な処置や手術が必要になるケースもあります。気になる症状があれば、すぐに受診してください。

涙やけの治療にかかる費用について

涙やけの治療費用は、診断から治療法により大きく異なります。

まず診察料は3,000円〜5,000円程度です。クリニックによって初診料や再診料が異なります。初回では涙やけの原因を突き止めるために検査が必要になる場合もあります。

鼻涙管洗浄の費用は麻酔費用を含めて1〜3万円程度が目安です。涙やけに対する内科的治療(点眼薬や内服薬の処方)の場合、1回の通院につき5,000円〜1万円程度が目安です。慢性的な症状では長期間の通院が必要になるケースも多く、総額として高額になることも。

逆さまつげの外科的治療やレーザー焼灼などの特殊な処置は、部位によっては10万円〜20万円程度かかるケースもあります。

治療別の一般的な費用目安

初診料・検査費用初診料3,000円~5,000円
眼の検査費用2,000円~5,000円
フルオレセイン検査1,000円~3,000円
鼻涙管洗浄洗浄費用+麻酔費用10,000円~30,000円
洗浄のみ※5,000円~10,000円
薬物治療点眼薬1,000円~3,000円
内服薬2,000円~7,000円
ローション2,000円~5,000円
外科的処置や手術まつ毛の抜去2,000円~5,000円
レーザー処置10,000円~200,000円
(毛根除去の範囲などにより異なる)
外科手術30,000円~100,000円以上

※協力的かつおとなしい犬なら麻酔なしで洗浄できる場合がある。

涙やけの治療費はペット保険の補償対象になる?

ペット保険では、涙やけ自体は病気ではないため保険適用外となることが多いです。

ただし、原因となる疾患(眼瞼内反症や結膜炎など)の治療は保険適用になる場合があります。予防目的の処置や健康体に対する美容的な処置は補償対象外となるのが一般的です。

保険会社によって補償内容は異なるため、加入前にプラン内容を必ず確認しておいてください。

ペット保険の補償対象に
なりやすいケース
・目の疾患(角膜炎、結膜炎)による流涙症
・皮膚炎など二次的な症状の治療
・外科的治療が必要な構造的な問題
ペット保険の補償対象に
なりにくいケース
・美容目的の涙やけ除去
・鼻涙管洗浄(多くの保険会社で対象外)
・予防的な処置

犬の涙やけを自宅でケアする方法

毎日のケアで涙やけを軽減し、愛犬の目元を清潔に保ってあげましょう。専用グッズを使うと、わんちゃんも飼い主さんも負担が減らせます。

涙やけは先天的なものや、顔などの構造的なものが多いので予防が難しいかもしれません。しかしこまめにケアしてあげると、涙やけによる毛の変色を軽減したり防いだりできます。

自宅でできるケア方法を実践しながら、必要に応じて獣医師による専門的な治療も検討するとよいでしょう。

涙やけ跡を軽減できる毎日のケア

涙やけのケアの基本は、目の周りの涙をこまめに拭き取ることです。涙が長時間被毛に付着したままだと、酸化して変色の原因となります。

柔らかいコットンやガーゼを使用して、1日2〜3回程度、優しく拭き取りましょう。ティッシュペーパーは目を傷つける恐れがあるため避けてください。

固まった涙やけがある場合は、まず湿らせたコットンで柔らかく湿らせてから、目の細かいコームでとかすと除去しやすくなります。また、専用の涙やけクリーナーを使用するのもおすすめです。

クリーナーには、天然成分を配合した製品や、アルカリ電解水タイプのものなどがあります。こまめにケアを続けると、徐々に涙やけを軽減したり、予防したりできます。

アレルギーを起こしやすい犬なら、食事面でも、ビタミンAやオメガ3脂肪酸を含む栄養バランスの良いフードを与えるといったように、気を付けてあげましょう。

自宅ケアに加えて必要に応じて専門治療も受けよう

軽度の涙やけであれば、普段の拭き取りケアや専用クリーナーの使用で改善が見込めます。

しかし、目やにの量が多い、色が黄色くドロッとしている、臭いがするといった症状がある場合は、細菌感染の可能性があるため必ず獣医師の診察を受けてください。犬が目をしばしばさせる、まぶしそうにする、白目部分が赤いなどの症状がある場合も、早めに動物病院を受診しましょう。

涙の過剰分泌が鼻涙管の閉塞や眼の構造的問題に起因する場合、獣医師による専門的な検査と洗浄などの治療が必要になります。

自宅ケアは涙やけの症状を軽減する対症療法ですから、ケアしても変化がなければ必ず獣医師に相談してください。

涙やけを治すおすすめケアアイテム

涙やけを治すおすすめケアアイテム

犬の涙やけを改善するには、専用のケアアイテムを使用しましょう。市場にはクリーナー液やシート、サプリメントなどのケア用品があります。

天然成分を活用した低刺激の製品や、雑菌の繁殖を抑制する成分を配合したもの、指サックタイプで拭きやすいものなど様々なアイテムがあります。

涙やけケアは根気よく続けないといけないものですから、わんちゃんが嫌がらないもの、飼い主さんも使いやすいものを選びましょう。また用量とコスパも確認しておくと長期使用しやすいですね。

目的別・涙やけケア用品の選び方

ケア用品を選ぶポイント
  • 使い捨てシートかローションか
  • 配合成分は天然素材のもの、無添加・ノンアルコールが安心
  • 体の内側からケアするサプリメントも使用するか

涙やけケア用品は、まず愛犬の症状やケアの目的に合わせた商品を選んでください。クリーナータイプには、液体状のローションタイプと使い捨てシートタイプがあります。

ローションタイプはコットンや綿棒に染み込ませて使用でき、頑固な涙やけにも効果的です。一方、シートタイプは手軽に使えて携帯にも便利な特徴があります。

成分は、無添加・ノンアルコールの低刺激製品を選ぶと、デリケートな目元にも安心して使用できます。天然成分が配合された製品は、抗菌・抗炎症作用だけでなく保湿効果もあるものも多いです。

他には健康サプリメントで体の内側からケアしてあげるのも良い方法です。ごはんにかけるだけ、おやつ代わりになどサプリも豊富な種類があります。わんちゃんが喜んで食べるサプリと、シートやローションのケア用品を併用しても良いでしょう。

おすすめ涙やけケア用品9選

ローションタイプ

商品名価格(税込)
ペットセラ キューアイ
(ブリージテール)
(参考価格)
120ml 1,936円~
300ml 4,356円
リバイバルウォーター
目元クリーナー
(O・R・P株式会社)
50ml 748円
100ml 1,320円
300ml 3,080円
※各定期購入は10%OFF
フムスキンウォーター
(AIGATE株式会社)
120ml 4,980円
スプレー別売り440円
APDCクリア
アイクリーンウォーター

(株式会社たかくら新産業)
50ml 1,760円

シートタイプ

商品名価格(税込)
らくらく涙やけ
ケアシート プレミアム
(株式会社スーパーキャット)
30枚入 341円
目ヤニ・イヤーシート
(トーラス株式会社)
30枚入 オープン価格

サプリメント

商品名価格(税込)
わんちゃんライフ
アイズワン
(株式会社バウムクーヘン)
30g
通常 7,128円
定期便 6,556円
目の周り
パッチリ・美人
(ドッグダイナー株式会社)
30g 3,280円
100g 8,980円
犬康食・ワン
プレミアム
(株式会社アシスト)
■顆粒タイプ 60g(2g×30本)
通常 4,675円
初回 2,570円
■粒タイプ 9g(300mg×30粒)
通常 4,345円
初回 2,570円
■ジャーキータイプ 51g(標準30本)
通常 4,455円
初回 2,570円

「ブリージテール ペットセラキューアイ」は低刺激性涙やけクリーナー

ブリージテール ペットセラキューアイ
おすすめポイント
  • 目元の皮膚を鎮静するローズマリーとヨモギ配合
  • ニオイ除去成分使用
  • 有害成分無添加
価格(税込)(参考価格)
120ml 1,936円
300ml 4,356円

ブリージテール ペットセラ キューアイは、韓国で大ヒットしている犬猫兼用涙やけケアローションです。

目元の汚れやにおいを植物成分がケアして、皮膚や被毛を健康に保ちます。保湿のための最先端技術も使用されており、表皮だけでなく中からも潤います。

フードを変えても涙やけが改善しない、涙やけが溜まってニオイや皮膚荒れをおこしている、目元の周りで菌の繁殖が疑われるといったケースでの使用に最適です。

コットンなどに染み込ませて、やさしくもみ込んで浸透させ、その後拭き上げます。毎日のケアに最適なローションです。

「オーアールピー リバイバルウォーター」はがんこな涙やけもケアできる

オーアールピー リバイバルウォーター
おすすめポイント
  • アルカリ電解水で涙やけをしっかりケア
  • なかなか落ちないなみだやけをしっかり除去
  • 豊富なサイズで使いやすい
価格(税込)50ml 748円
100ml 1,320円
300ml 3,080円
※各定期購入は10%OFF

簡単に取れず悩みの種となっている涙やけをケアできるオーアルピーリバイバルウォーターです。pH11~12のアルカリ電解水100%でできており、わんちゃんのデリケートな目の周りにも安心して使えます。

コットンや綿棒にしみ込ませて、そっと拭くと涙やけを除去できます。集中ケアとして1日1~2回、3~4週間ほど使用します。50ml、100ml、300mlのサイズがあります。

「フムスキンウォーター」ならバリア機能を整えて強い肌を育てられる

フムスキンウォーター
おすすめポイント
  • 天然成分フムスエキスのフルボ酸が皮膚に潤いを与える
  • 傷みやすい被毛もケア
  • 保湿やニオイ対策までOK
価格(税込)4,980円
(スプレー別売り440円)
内容量120ml

フムスキンウォーターは涙やけから保湿、エイジングケア、ニオイ対策まで1本でできます。天然成分のフムスエキスが涙やけでダメージを受けたお肌にも潤いを与えます。

皮膚だけでなく被毛にもケアしますので、ふわふわの毛並みを取り戻せます。目の周り以外にも、肉球や耳掃除などトータルで使えてとても便利です。

「APDCクリア アイクリーンウォーター」100%天然成分で目の周りを清潔に

APDCクリア アイクリーンウォーター
おすすめポイント
  • 純水ベースの100%天然成分
  • 眼の周りの乾燥を防ぐ保湿成分配合
  • 植物抽出液や複合アミノ酸配合
価格(税込)1,760円
内容量50ml

APCDクリア アイクリーンウォーターは、超電解水イオン、複合アミノ酸、植物抽出液を使った目の周りのケアアイテムです。大切なわんちゃんに使うものなので、負担のある成分は一切使用していません。

またしっかり洗浄できるだけでなく、汚れはもちろんニオイもカバーする優れものです。容器の先がノズル式になっていますので、そっと洗い流す使い方もできますし、コットンにしみ込ませてふき取ってもOKです。

「らくらく涙やけケアシート プレミアム」は毎日のケアに使いやすいシート

らくらく涙やけケアシート プレミアム
おすすめポイント
  • 眼の周りやお口周りに使える
  • 30枚入って毎日使いやすい
  • ノンアルコール・ノンパラベンで安心
価格(税込)341円
内容量30枚

らくらく涙やけケアシートは、毎日ケアできる使いやすいシートタイプです。雑菌の繁殖を抑制する成分を配合しています。

またグレープフルーツ抽出エキスも配合しており、消臭や抗菌に効果があります。

ノンアルコール、ノンパラベンで安心してわんちゃんに使えます。目周りだけでなく口周りにも使えるので、よだれやけが気になる子にもおすすめです。

「目ヤニ・イヤーシート」は目の周りの清潔をキープできる低刺激シート

目ヤニ・イヤーシート
おすすめポイント
  • 皮膚の健康と潤いを保つ米ぬかエキス配合
  • 雑菌の繁殖を抑える低刺激タイプ
  • シートタイプだから毎日のケアに使いやすい
価格(税込)オープン価格
内容量30枚

目ヤニ・イヤーシートは手軽に使えるシートタイプの涙やけケアアイテムです。米ぬかエキスが配合されていますので、目の周りのお肌の健康をしっかり保ってくれます。

また米ぬかの成分によってお肌の潤いもキープできます。シートを指に巻いて涙やけの部分をそっと拭いてあげましょう。また固まってしまった部分もつまむようにしてふき取ると徐々にほぐせて除去できます。

「わんちゃんライフ アイズワン」目のトラブルを身体の内側からケアするサプリ

わんちゃんライフ アイズワン
おすすめポイント
  • ブルーベリーやルテイン配合
  • チキン味のふりかけタイプサプリ
  • 犬の管理栄養士と共同開発
価格(税込)通常 7,128円
定期便 6,556円
内容量30g
1日あたり給与量(付属スプーン1杯1.2g)
小型犬(10㎏未満):1~2杯
中型犬(10~25㎏):2~5杯
大型犬(25㎏~):5杯~

わんちゃんライフ アイズワンはごはんにふりかけて使える健康サプリです。目のトラブルを身体の内側からサポートする成分が配合されています。

フルベリー、ルテイン、アスタキサンチンを配合しており、おいしいチキン味なのでわんちゃんもしっかり食べてくれます。目薬を嫌がる子や、ふき取りケアであまり効果を感じられなかった子にもおすすめです。

「目の周りパッチリ・美人」は目の周りをきれいに保つサプリ

目の周りパッチリ・美人
おすすめポイント
  • 酵素や植物繊維で体の中からケア
  • 完全無添加
  • ごはんにさらっとかけるだけで簡単ケア
価格(税込)30g 3,280円
100g 8,980円
1日あたり給与量小型犬(1~4kg):1g

「目の周りパッチリ・美人」は毎日のごはんにサッとかけて目の周りをきれいに保てるサプリです。酵素や食物繊維、イソフラボン、レシチン、コリンなど大切な成分をたくさん含んでいます。

完全に無添加なので、安心してあげられるだけでなく、小型犬なら1日あたり100円程度ととてもコスパも良いのも魅力です。目の周りパッチリ・美人は旧名さよなら涙やけくんのときからのリピーターも多く高評価を得ているサプリです。

「犬康食・ワン プレミアム」は3タイプから選べて続けやすい

犬康食・ワン プレミアム
おすすめポイント
  • 粒タイプ・ジャーキータイプ・顆粒タイプあり
  • いずれも主原料は自然物のみ
  • 着色料や保存料は不使用
価格(税込)・顆粒タイプ
通常 4,675円、初回 2,570円

・粒タイプ
通常4,345円、初回2,570円

・ジャーキータイプ
通常4,455円、初回特別価格 2,570円
内容量・顆粒タイプ 60g(2g×30本)
・粒タイプ 9g(300mg×30粒)
・ジャーキータイプ 51g(標準30本)

犬康食・ワン プレミアムはわんちゃんに合わせて顆粒タイプ、ジャーキータイプ、粒タイプから選べます。自然物のみを原料にしていますので、毎日わんちゃんに安心してあげられます。

着色料や保存料も使っていません。体の内側からわんちゃんの健康をサポートしてあげたい時に最適なサプリです。

涙やけができる前にしてあげたい予防方法

犬の涙やけの発生を予防するには、いくつかの対策を組み合わせると効果的です。

涙やけ予防で気を付けたいこと
  • 日常的な目元のケアや被毛の管理
  • 適切な食事
  • 環境の改善

涙やけを起こしやすい犬種は、より念入りなケアが求められます。予防法を習慣化すると、涙やけの発生や進行を最小限に抑え、愛犬の目元を清潔で健康な状態に保つことができるでしょう。

毎日の目元ケアの方法

涙やけ予防の基本は、目の周りを清潔に保つ日常的なケアです。まず、柔らかいコットンやガーゼを使い、1日1〜2回程度、目の周りの涙をやさしく拭き取りましょう。

涙やけ専用のクリーナーを使用すると殺菌効果が期待できるものが多いので、より効果的です。また、目の周りの被毛が固まってしまった場合は、湿らせたコットンで優しく湿らせた後、目の細かいコームでとかすとほぐれやすくなります。

朝晩の定期的なケアを習慣化することで、涙やけの予防効果を高めていきましょう。

涙やけを防ぐ食事とサプリメントの選び方

涙やけの予防には、食事選びも重要です。消化不良が起こると体内に老廃物がたまり、涙の量や目やにが増えて涙やけを悪化させる可能性があります。

良質な動物性タンパク質を主成分とし、消化しやすいドッグフードを選ぶことがポイントです。また、愛犬にアレルギーがある場合は、アレルゲンとなりやすい食材を避けたフードに切り替えることも検討しましょう。

穀物アレルギーがあるなら、グレインフリーのフードが適しています。サプリメントでは、涙の健康維持に役立つ成分を含むものを選ぶと効果的です。ビタミンAやオメガ3脂肪酸は涙の質を改善し、アントシアニンやルテインなどの抗酸化成分は目の健康をサポートします。

さらに、腸内環境を整えるプロバイオティクスやプレバイオティクスが含まれたサプリメントも、消化機能を高め、老廃物の排出を促進するため、涙やけ対策に有効と考えられています。

トリミングと環境改善で涙やけを予防する方法

涙やけ予防には、定期的なトリミングと環境改善が効果的です。

まず、プロのトリマーに依頼して目の周りの毛を適切に整えてもらいましょう。目に入りやすい毛や、涙が溜まりやすい目頭付近の毛は短くカットすれば、涙の流れを改善できます。

短頭種の犬では、鼻のしわや皮膚のひだ部分も清潔に保つようにしましょう。

環境面ではハウスダストや花粉などのアレルギー要因を減らすため、定期的な掃除や空気清浄機を使用しましょう。室内は乾燥しすぎると目の潤いが足りなくなり涙の分泌が増えることがあるため、適切な湿度を保つよう心がけましょう。

まとめ:愛犬の涙やけの効果的な予防・改善は「こまめなケア」が大切!

愛犬の涙やけは、こまめにふき取るのが一番の対策です。

ただし、もともと涙やけができやすい犬種や犬の年齢などによって、完全になくすのが難しい場合もあります。涙やけ自体は病気ではないので、毎日のケアで悪化しないようにしてあげてください。

また何らかの病気が原因となって涙やけを起こしている場合もありますし、涙やけのケアをせずに放置していると皮膚炎や感染症を引き起こしてしまうかもしれません。

サプリやフードでのケアも大切ですが、涙やけの根本的な原因が残っていれば完全に解決するのは難しくなります。わんちゃんによって合ったケアも異なるので、自己判断で色々試すより気になる場合はやはり動物病院に連れて行って診察を受けましょう。